kensilouのブログ

時代小説土方歳三アボルダージ

新時代小説土方歳三アボルダージ3

蝦夷共和国は、新政府軍の青森到着の報告を受け、兵力9500、軍艦6隻の情報を掴み五稜郭周辺に砲台の建設に急いだ権理台場、弁天台場、千代ヶ丘台場の3ヶ所に大砲を並べた。

榎本総裁達は軍艦3隻でいかに新政府軍に向かうべきか?話し会っていた。旗艦開陽丸を失ってから旗艦になるべき船が無い為である海軍奉行の中島三郎助、並荒井郁之助陸軍奉行大鳳圭介、並土方歳三開拓奉行沢太郎左衛門フランスの少佐ブリュウレなどの面々が並んだ会議で、突然総裁榎本が発言した。「新政府軍の旗艦の甲鉄艦ストーンウォールジャクソン号をかっ払う」と発言した。一同は頭の中にクエスチョンマークが浮かんだ、陸軍奉行の大鳳圭介が発言した。「何を馬鹿な発言をするのですか?無人の船では無いのですよどうやってかっぱらうのだ」半ば怒りを見せた。すると、海軍奉行並の荒井郁之助が「それなら聞いた事が有ります第3国の旗を掲げて旗艦に近ずいて接舷し、斬り込み隊を乗り込ませ一気に操舵室を乗っ取り船を奪う話しを」榎本総裁は頷き「そう言う事だこれをアボルダージュと言う」すると沢太郎左衛門が「そんな卑怯な作戦を国際法は認めているのか?」榎本総裁はまた頷き「うん、認めているただし戦いに入る前には自国の旗を示す事が条件だが」一同は驚きの顔を見せ、榎本を見た。そして榎本は続けた「斬り込み隊は発言者の私が行こう危険が絶大だから」そう発言すると陸軍奉行並の元新選組鬼の副長土方歳三が、「貴方は丘に上がったかっぱだ斬り込みは陸兵の仕事貴方が行くより俺が行く方が余程犠牲が少ない又斬り込みに犠牲は付き物それを考えていたら何も出来ない俺が率いて行く」「土方君この作戦はとても危険な役目だ犠牲を少なくするのも指揮官の役目だ」と発言、「いや総裁は次の手を考えて下さい俺にやらせて貰う」土方歳三はそう言い切った。海軍奉行並の荒井郁之助が「それなら残り3隻全部で行こう」荒井郁之助は

残り3隻回天、播竜、高雄改め第2回天で作戦を実行すると言う事を告げた。回天には荒井郁之助と艦長の甲賀源吾、土方歳三元新選組の相馬主計、野村利三郎他彰義隊、神木隊。

播竜には艦長松岡盤吉、他新選組、彰義隊、遊撃隊が乗り込高雄改め第2回天に艦長古川節蔵他神木隊が乗り込む事になった。ここに前代未聞の甲鉄艦ストーンウォールジャクソン号をかっぱらう作戦を3隻で決行することを決めた。そこで回天艦長甲賀源吾が「総裁任せて下さい操縦なら貴方に負けない甲鉄艦は私が操縦して戻ってきます」と言い高笑いした。榎本は苦笑いして頷いたそして「とても危険な作戦だがよろしく頼みます。この作戦が成功すれば蝦夷地借用の件も優位に新政府と進む成功を祈る並びに各砲台の台場建設を急いで下さいお願いします」新政府軍が攻めて来る前に作戦は決まった。