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時代小説土方歳三アボルダージ

新時代小説土方歳三アボルダージ7

神木隊、陸軍兵士が甲鉄艦の乗組員目掛け切り込み始めた。土方はライフル隊を目掛けてガトリング砲をぶっぱなし始めた。

回天艦長の甲賀源吾が甲鉄艦に乗り込んだ。「土方さん。これより操舵室に向かいます制圧兵士を回して下さい」土方はガトリング砲の操縦を神木隊に任せ甲賀源吾に続いて、切り込み隊の残り兵士と共に操舵室に向かった。甲賀源吾を護衛しながら操舵室に向い。出てくる。甲鉄艦乗組員を土方は切り捨てて行った。土方と切り込み隊の残兵で操舵室に雪崩込み、バタバタと斬り合いが始まる。

しかし、元新選組副長の土方歳三の敵ではなかった。

ついに。甲鉄艦の操舵室を制圧して、甲賀源吾の指示の元、甲鉄艦ダッシュにたどり着いた。宮古湾の待機していた、新政府軍艦隊は、回天、播竜、第2回天、甲鉄艦の4隻に近づいてきた。ジャンプ軍の海軍奉行の荒井郁之助が先導して、回天、播竜、第2回天を先に行かせ、最強の甲鉄艦に殿させて、新政府軍の艦隊を迎え撃つ。

新政府軍艦隊は旗艦甲鉄艦を取られ、春日丸を先頭にして、砲撃を開始した。

しかし、甲鉄艦は鉄で出来ており大砲の玉が当たっても穴も開かず、甲鉄艦の主砲が火を吹いた。

新政府軍艦隊は甲鉄艦の主砲にやられ崩れ出し、春日丸を先頭にして回避するため逃げ出した。甲賀源吾が操縦して新政府軍の艦隊を追わずに蝦夷共和国にゆっくりと進路を変えて進み出した。新政府軍の艦隊を追い出した甲鉄艦の兵士達はバンザイを叫び甲賀源吾、土方歳三に賛美を送った。

この報告を受けた、総参謀長の山田市之丞(山田顕義)は青ざめ、陸軍参謀黒田良介のほうを見て、「黒田さん甲鉄艦を取られました。海軍総参謀長はなにをしてたのですか?最強のストンウォールジャクソン号を盗まれるとは?」増田虎之助はガックリとうなだれ、言葉を失っていた。黒田良介(清隆)は、「あれほど気をつけるように言うたのに油断し過ぎとるんじゃ海軍はどがん責任ば取るとでごあすか?呆れてしもうて開いた口が閉じらんばい」山田市之丞は「新政府に打診するしかないでしょ僕も総参謀長を降ろされるでしょうが、甲鉄艦を取られるとは本当に陛下に申し訳が立ちません。大久保さん、木戸さん西郷さんに怒られますよ。」